小雪のつぶやき〜薔薇十字〜

アクセスカウンタ

zoom RSS エンパイヤ・クロニクル第1章〜Shadow of the enemy〜続きA

<<   作成日時 : 2007/05/05 21:10   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

エンパイヤ・クロニクル
第1章〜Shadow of the enemy〜続きA
空が夕闇に染まり、すっかり暗くなった森の中を二人は足早に進んだ。
二人が辿り着いた場所は、廃墟となった遺跡だった。
 辺りは既に暗くなり、雲間から覗く月明かりだけが頼りになっていた。遺跡には、何かの紋章のような物があちこちに描かれ、もう何年も人が足を踏み入れた事がなさそうな程荒れ果てていた。
「おそらくこの辺りです。しかし、人の気配が全くしませんね・・・。」
 クリスは周囲の少しの変化も見逃さんと、警戒を強めた。すると、突然、男の声が聞こえた。

「どうやってこの場所を突き止めたか知らんが、いずれにせよお前達が死ぬことには変わりない。ただ死の予定が早まっただけだ。クックックッ。」

カテリーナは、敵の突然の出現に驚いたが、クリスは違った。
「お前の方から出てくるとは、良い度胸だな。覚悟はできておろうな。
 我が名はクリス・ブランシェ・ドゥ・フォルトナ。帝国規定第四十四条及び、帝国直属討伐隊の命によりそなたを処刑する。」
そう言うやいなや、クリスは能力を展開し攻撃体勢に移った。一方、敵の方も何やら呟き始めた。すると、遺跡に描かれていた紋章が光りだし、あっという間におびただしい数の魔獣がクリス達を取り囲んだ。
「なるほど、この紋章を媒介にして魔獣を召喚し、自身は安全な場所で、魔獣を遠隔操作していたわけか・・・。どうりで我々を襲った時に魔獣の殺気しかしなかったわけだ。」
クリスがそう言い終わらないうちに、魔獣が一斉に放たれた。
 カテリーナは向かって来る魔獣を束縛しクリスの援護をする。

「灼熱の炎、焼き尽くせ。」

 クリスの言葉によって現実となった業火の炎が、動きを止められた魔獣を襲う。次々と繰り出す魔獣をいとも簡単に消し去れらてしまうにも関わらず、敵は余裕の表情を浮かべていた。
「流石、討伐隊上位のクリス様だ。でも、それがいつまで続くかな?」
 そう言うと、今までの魔獣よりはるかに大きな飛竜を召喚し始めた。
 クリスは、すぐさま炎を放つが、頑丈な鱗で覆われた竜には全くダメージを与えることができなかった。竜は大きな前足をクリス達の方へ振り下ろし、二人が避けたところへ間髪入れずにその鋭い尾をなぎ払った。クリスはとっさに防御の壁を出現させたが、遠心力の加わった攻撃は壁を粉々に壊し、今にも二人に襲いかかろうとしていた。

「まずいっ・・・。」

 クリスがそう言った直後、その空間全体は大きな波動で包まれた。
見ると、クリス達の手前三十センチ程のところで竜の尾が止まっている。クリスがカテリーナの方を向くと、息を切らしたカテリーナが強大な音波を流し続けていた。
「カテリーナ・・・。」
クリスが、呟くとカテリーナは苦しそうな顔をゆがめてほほ笑んだ。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
エンパイヤ・クロニクル第1章〜Shadow of the enemy〜続きA 小雪のつぶやき〜薔薇十字〜/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる